韓国の政治体制を理解する上で欠かせないのが、国家元首を選ぶ「韓国大統領選挙」と、立法府の議員を選ぶ「韓国国会議員選挙(総選挙)」の明確な役割分担です。両者は実施サイクルも権限の範囲も大きく異なります。
大統領選挙は任期5年(重任・再選禁止の1期のみ)で、国民の直接投票によって選出されます。極めて強力な行政権や人事権を持つ一方、再選がないため任期後半には求心力が低下する「レームダック(死に体)」に陥りやすい構造的特徴を抱えています。これに対し、国会議員選挙は任期4年で実施され、法律の制定や改廃、予算審議を通じて行政を監視・牽制します。大統領の任期途中に総選挙が行われる場合、その選挙は「現政権への中間評価」としての色合いを帯びることになります。