近年、チーム若返りの舵を切った千葉ロッテにおいて、荻野が果たした精神的支柱としての役割は計り知れない。自らの練習姿勢で背中を見せつつ、悩む若手選手にはそっと寄り添いアドバイスを送る。若い選手たちにとって、荻野は雲の上の存在でありながら、最も信頼できる道しるべであった。
球場入りする誰よりも早くトレーニングルームに入り、地道なストレッチやケアを欠かさない姿勢。過酷なリハビリを笑顔で乗り越える姿を見て、どれほどの若手が触発されたか分からない。背番号0がグラウンドに立っているだけで、ベンチにはピンと張り詰めた締まりと、勝利への執念が宿っていた。