「症状がないなら放置しても構わないのではないか」という認識は極めて危険です。隠れ脳梗塞が1つ見つかるということは、全身の動脈硬化が進み、脳内の毛細血管がすでに強いダメージを受けているという決定的な警告サインだからです。
第一のリスクは、本格的な「脳梗塞・脳出血への移行」です。微小血管の閉塞を放置すると、やがて太い主幹動脈の閉塞や破綻を引き起こし、重度の後遺症や生命の危機に直結します。第二のリスクが「血管性認知症」の発症です。隠れ脳梗塞が脳の白質や基底核に多発すると、脳の神経回路が分断され、記憶力や判断力、意欲の減退が段階的に進行します。近年の研究では、アルツハイマー型認知症と血管性病変が合併することで、認知機能低下のスピードが劇的に加速することも判明しています。