【2026年現場ルポ】40歳を迎えた書家・金澤翔子が放つ「純粋なる書」——世界の美術界が息をのむ理由

【2026年現場ルポ】40歳を迎えた書家・金澤翔子が放つ「純粋なる書」——世界の美術界が息をのむ理由

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筆を握ってから30年以上の月日が流れた。かつて世間を驚かせたのは、体をいっぱいに使って書く躍動感あふれる大字だった。しかし、近年の彼女の作品には確かな深化が見られる。豪快さはそのままに、白と黒が織りなす「余白」が息をのむほど雄弁なのだ。

「以前の書には溢れ出るエネルギーの凄みがありました。ですが今の作品には、静寂の中に深く吸い込まれるような懐の深さがあります」と、美術関係者は語る。上手く見せようとする自意識がどこにもない。だからこそ、かすれの一筋、墨のにじみ一つが、見る者の心奥にダイレクトに響く。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。