現代日本企業の悩みを破砕する『タテ社会の人間関係』最新再定義

現代日本企業の悩みを破砕する『タテ社会の人間関係』最新再定義

現代日本企業の悩みを破砕する『タテ社会の人間関係』最新再定義の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

人間を組織に繋ぎ止める力とは何か。中根千枝が着目したのは、個人の属するフレーム、すなわち「場」の圧倒的な支配力だった。欧米社会が個人の属性や専門性を重視する「資格」に基づく関係性を軸とするのに対し、日本の組織は同じ会社や部署という「場」の共有を最優先する。これが、日本型組織論における最大の特質である。

個人のスキルや専門性(資格)よりも、どこに所属しているか(場)が個人のアイデンティティを決定づける。この構造が一度立ち上がると、組織内部では強固な上下関係——すなわちタテのラインが形成される。結果として、同じ「場」を共有する者同士の粘着的な結束が生まれ、外部とのあいだには分厚い壁が築かれることになる。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。