多くの日本人旅行者が「4月の韓国は思ったより寒い」と驚く背景には、明確な2つの気象学的要因が存在します。
1. 花をねたむ寒さ「コッセムチュウィ(꽃샘추위)」の襲来
韓国には「花が咲くのを冬の寒さが嫉妬する」という語源を持つ「コッセムチュウィ」と呼ばれる気象現象があります。4月上旬から中旬にかけて、優勢になった春の移動性高気圧の背後から一時的に大陸の冷たいシベリア気団が吹き込むことで、突発的な冬の寒暖差が発生します。日中は20℃近くまで上がっても、翌朝には霜が降りるほど急冷することがあり、この急変が旅行者の体感狂いを生む主因です。
2. 湿度の低さとビル風による体感温度の低下
4月のソウルは湿度が40〜50%台まで低下する乾燥期にあたります。湿度が低い環境下では気化熱により肌寒さを感じやすいうえ、明洞や東大門などの都市部では高層ビル群の吹き抜け風が直撃します。風速が1m/s増すごとに体感温度は約1℃下がるとされており、韓国 4月 夜の気温は実際の観測値以上に肌を刺す寒さとなります。