巡礼者がまず訪れるべき最重要スポットが、主人公が降り立った「八十稲羽駅」のモデルとされるJR中央本線・石和温泉駅(山梨県笛吹市)です。かつての木造瓦屋根を基調とした旧駅舎は、八十稲羽駅の外観デザインや改札口の配置と驚くほど一致していました。駅前広場に設置されていた足湯のロケーションなども、プレイヤーなら思わず息を呑むシンクロ率を誇っていました。
現在、石和温泉駅は近代的な橋上駅舎へとリニューアルされていますが、改札を出て広がる山並みの借景や駅前広場の空気感には、当時の面影が確かに残されています。駅前観光案内所の足湯施設も健在で、旅の出発点として外せない場所です。
また、堂島遼太郎や菜々子と歩いた「稲羽中央通り商店街」の元ネタとして名高いのが、甲府市の甲府中央商店街や銀座通り周辺です。昭和の活気と衰退が混ざり合うレトロなアーケード、肉屋や総菜屋が並ぶ小路の佇まいは、作中の「惣菜大学」や「四目内堂」へと続くあの通りそのもの。シャッターが目立つ静けさも含めて、八十稲羽のノスタルジーを肌で体感できます。