近年、山をめぐる環境はデジタル技術によって劇的に変化している。YAMAPやヤマレコといったGPS登山アプリの普及により、ルート確認や活動記録の共有は格段に容易になった。大菩薩嶺周辺でも、最新の登山道状況や季節の花の開花情報、紅葉の色づき具合がリアルタイムで発信されている。
こうした情報流通のスピード化は、山梨県の山岳観光に新たな活気をもたらした。首都圏からの日帰り需要を見込んだ登山・アウトドア産業は、高機能なウェアやギアの提案にとどまらず、地元自治体や山小屋と連携した環境保全活動にも乗り出している。古くからの峠道が、現代のスマートなアウトドア体験のフィールドとして美しくアップデートされているのだ。