一度ネット上に流出した情報は、消すことが極めて難しい。いわゆる「デジタルタトゥー」の問題だ。芦原さんのプライベートに関する憶測や、真偽不明の情報は今もネットの海を漂っている。遺族が静かに哀悼の意を捧げたいと願う中で、こうした無遠慮な情報拡散がどれほど遺族を傷つけているかは想像に難くない。
プラットフォーム側の責任も問われている。検索エンジンやSNS運営会社は、故人のプライバシーや名誉毀損にあたる検索ワードのサジェスト制限を強化しているが、いたちごっこが続いている。アクセス数をお金に換える「アフィリエイト経済」が存続する限り、こうした倫理なき検索ワードの需要は消えないのが現状だ。