きび砂糖が支持される理由は、単なる数値上のミネラル量だけにとどまりません。体への作用と調理科学の両面から、明確な利点が存在します。
第一の理由は、現代人に不足しがちなカリウムやマグネシウムを日常的に補給できる点です。上白糖100gに含まれるカリウムはわずか2mgですが、きび砂糖には約140〜160mgと、およそ70倍以上含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)の排出を促し、血圧の急激な上昇やむくみを抑える働きを担っています。
第二に、味覚の満足度向上による「結果的な減糖効果」です。精製された白砂糖は純粋な甘味しか持たないため、甘味を感じさせるために量を多く使いがちです。対して、きび砂糖に含まれる微量ミネラルや有機酸は、舌の上に「コク・うま味・深み」をもたらします。これにより、白砂糖よりも少ない総量で料理全体の味を調えることが可能となり、糖分摂取の抑制につながります。
白砂糖のように精製度を極限まで高めていないため、体内での消化・吸収スピードがわずかに緩やかである点も、血糖値の急上昇(グルコーススパイク)を避けたい生活者にとってプラスの要素として働きます。