優勝争いに食い込むチームが例外なく実践しているのが、構造力学に裏打ちされた「パーツの規格化」と「重心設計」です。紙は平面ではペラペラですが、折ることで断面二次モーメントが飛躍的に向上し、驚異的な垂直荷重耐性を獲得します。
ペーパータワーの折り方において最も汎用性が高く強度に優れるのは「三角柱(3つ折り)」と「蛇腹(ジャバラ)折り」です。四角柱は角が歪んで菱形に潰れやすい弱点がありますが、三角柱はトラス構造の原理により横揺れに対して抜群の安定性を誇ります。また、用紙を縦に三等分して三角形の筒を作り、端に小さな切り込みを入れて上下のピースを噛み合わせる「インターロック技法」を使えば、接着テープなしでも縦方向の連結強度が格段に向上します。
タワー全体のプロポーション設計においては、下層から上層にかけて徐々に軽量化を図る「ピラミッド型重心勾配」がペーパータワー勝敗のポイントです。最下層(ベース)には4〜6本の三角柱を配置して広い接地面積を確保し、中層は2〜3本、最上層は手で裂いて細くした1本の紙を垂直に伸ばす構成を取ることで、風圧や微振動による倒壊リスクを最小限に抑えられます。