コンクリートのヤング係数とは?目安値・計算式と最新設計の勘所

コンクリートのヤング係数とは?目安値・計算式と最新設計の勘所

コンクリートのヤング係数とは?目安値・計算式と最新設計の勘所について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

構造計算でヤング係数を求める場合、実測値が得られない初期設計段階では各規準が定めるコンクリートのヤング係数計算式を採用します。建築分野と土木分野で代表的な算定式が使い分けられています。

1. 建築基準法施行令および日本建築学会(AIJ)の算定式
建築基準法施行令第97条に基づき、日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準」などでは以下の実験式が広く用いられます。

Ec = 3.35 × 10⁴ × (γ / 2.4)² × (Fc / 60)^(1/3) [N/mm²]
(ここで、γ:気乾単位容積質量[t/m³]、Fc:設計基準強度[N/mm²])

2. 土木学会「コンクリート示方書」による算定式
土木構造物の設計では、土木学会コンクリート示方書に示された以下の標準式が適用されます。

Ec = 4.7 × 10³ × √(f'ck) [N/mm²](普通コンクリートの場合)
(ここで、f'ck:コンクリートの設計基準曲げ圧縮強度または特性圧縮強度[N/mm²])

このように、建築では3乗根式、土木では平方根式が基本式として採用されており、対象とする構造物や依拠する設計規準に応じた使い分けが求められます。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。