子宮は大きく分けて、上部の袋状になっている「子宮体部」と、膣につながる管状の細い部分である「子宮頸部」の2つで構成されています。この2箇所は構造が異なるだけでなく、担っている役割や発生しやすい病気の種類も大きく異なります。
子宮体部は受精卵が着床し、赤ちゃんを育てるためのメインスペースです。内側は「子宮内膜」という粘膜に覆われており、ホルモンの指令によって毎月厚みを増します。一方の子宮頸部は、普段は固く閉じて細菌の侵入を防ぎつつ、排卵期には精子が通過しやすいよう頸管粘液を分泌し、出産時には大きく開いて産道となります。
また、子宮の働きを語る上で欠かせないのが卵巣と子宮の密接な関係性です。卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が血流に乗って子宮に届くことで、子宮は初めて正常に機能します。子宮単体で動いているのではなく、卵巣との絶妙なホルモンキャッチボールによって女性のリズムが作られています。