白崎海洋公園を語る上で避けて通れないのが、2018年9月に近畿地方を直撃した台風21号による甚大な被害です。最大瞬間風速50メートルを超える暴風と高波が白崎海岸を襲い、公園内のクラブハウスは損壊、オートキャンプサイトの電源設備やフェンスはなぎ倒され、一時は「施設の完全復旧は絶望的ではないか」と危惧されるほどの打撃を受けました。
当時の報道発表資料や由良町の記録によると、地域住民や全国のアウトドアファンからの熱烈な支援の声を受け、町と関係各所が総力を挙げた復旧プロジェクトを始動。2019年春の道の駅エリア一部再開を皮切りに、インフラの耐波・耐風設計を強化した段階的な再整備が推進されました。現在では、オートキャンプ場やフリーサイト、展望デッキ、ダイビング施設に至るまで全面的なリニューアルが完了し、被災前を上回る活気を取り戻しています。
現地の管理スタッフが取材に対して「一時は茫然と立ち尽くすほどの爪痕でしたが、全国から届いた励ましの声が復興の原動力になりました。今ではより安全に、快適に白亜の景観を楽しんでいただける設備が整っています」と語る通り、安全対策と利便性を両立させた新生・白崎海洋公園は、復興のシンボルとして力強く息づいています。