森・濱田松本法律事務所の給与体系は、日本の法曹界において最高ランクに位置付けられています。司法修習を終えて入所する新人弁護士(アソシエイト1年目)の初任給は年俸1,200万〜1,300万円程度からスタートするのが通例であり、日系一般企業の新卒給与とは完全に一線を画しています。
入所後の昇給ペースも極めて急峻です。アソシエイトは年次(期数)を重ねるごとにベース年俸が段階的に引き上げられ、執務時間(ビルダブルアワー)や案件への貢献度に応じた業績賞与が加算されます。3年目から5年目にかけて年収1,500万〜2,000万円前後に到達し、シニアアソシエイトへと昇格する6〜8年目以降には2,500万〜3,500万円規模に達するケースが一般的です。
組織の共同経営者であるパートナー弁護士に昇格すると、報酬形態は「給与所得」から「事務所の利益配分(プロフィットシェア)」へとシフトします。パートナーには、給与制に近いジュニアパートナー(ノンエクイティ・パートナー)と、事務所の経営責任と出資比率を担うエクイティ・パートナーが存在します。エクイティ・パートナーに到達したトップ弁護士の年収は5,000万円から1億円超、大型案件を主導するシニアクラスでは数億円規模に達することも珍しくありません。