Googleストリートビューで該当の区画周辺を確認したユーザーから、「建物が草木に飲み込まれている」「まるで古代遺跡か廃墟のようだ」という声が上がったことが、近年の再燃の引き金となりました。
結論から言えば、土の家ストリートビュー廃墟という噂は、外観の設計意図が一般住宅の常識とかけ離れていることから生じた大きな誤解です。この住宅は、敷地の斜面に寄り添い、屋根や外壁の一部を土や下草で覆う緑化設計が当初から組み込まれていました。年月が経ち、植栽や周辺の雑木林が生い茂った結果、路上や上空からのアングルでは「人工物が自然に埋没した状態」に見えるのは、ある意味で設計思想どおりの着地といえます。
もちろん、一般的な分譲住宅のように「常に外壁を白く保ち、庭木を几帳面に刈り込む」スタイルとは対極にあります。自然の遷移に身を任せるコンセプトゆえに、手入れの行き届いた画一的な街並みを見慣れた人々からは「手入れを放棄して放置された空き家=廃墟」と受け止められてしまったのが、ネット炎上と都市伝説化のカラクリです。