ネット検索上では、今回の休館を巡っていくつかの典型的な誤解や思い込みが見受けられます。現地の取材情報をもとに、それらの盲点を検証します。
誤解1:マリーナ施設や周辺アクティビティもすべて完全閉鎖されたのか?
ホテル本館の宿泊・レストラン営業は建て替えのため休止していますが、隣接する「ベラビスタマリーナ」の機能自体は、保管艇のオーナー対応を含めて個別の管理体制が継続されています。マリーナエリアの機能維持は、海上交通を活用した瀬戸内観光の重要な結節点としての役割を担保するために不可欠な前提となっています。
誤解2:外資系ホテルブランドの傘下に入り看板が変わるのか?
建て替えに際し「海外大手ホテルチェーンにリブランドされるのでは」という推測が一部でなされています。しかし、ツネイシグループのこれまでのアイデンティティである「瀬戸内の風土に寄り添う独自ホスピタリティ」を考慮すると、単なるチェーンホテルの規格に合わせたリブランドを行う可能性は極めて低いとみられます。海外富裕層を取り込むアライアンス(スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールドやルレ・エ・シャトー等の加盟連携)を活用しつつも、ベラビスタが培ってきた独立独歩のフィロソフィーを堅持する公算が高いと考えられます。