読者の最大の関心事である「日本直撃の可能性」と「上陸時期はいつになるのか」という疑問に対し、数値予報モデルは予報円の絞り込みを進めています。結論から言えば、今週末から週明けにかけてのタイミングが日本列島への最接近、あるいは上陸の最大警戒フェーズとなります。
世界的な予測精度の高さで知られるヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の進路予想と、気象庁の全球数値予報モデル(GSM)を比較すると、現時点では以下の2つの主要シナリオが拮抗しています。
第1のシナリオは、太平洋高気圧が本州南岸に張り出しを維持した場合です。この場合、台風13号は高気圧の縁に沿って北西進を続け、紀伊半島から東海・関東地方へ直撃するルートを辿ります。この進路を取った場合、本州上陸は不可避となり、記録的な大雨と暴風が都市機能を麻痺させるリスクを孕んでいます。
第2のシナリオは、大陸から接近する上空の気圧の谷(トラフ)と偏西風に早期に補足されるパターンです。この場合、本州の手前で東寄りに急カーブを切り、伊豆諸島沿岸をかすめて東海上へと抜けていきます。しかし、この進路であっても台風の北側に停滞する秋雨前線が刺激されるため、上陸の有無にかかわらず「線状降水帯」の発生による甚大な水害が発生する危険性は排除できません。