お盆の送り火はいつ焚く?地域別の正しい日時・時間帯とマナー全知識

お盆の送り火はいつ焚く?地域別の正しい日時・時間帯とマナー全知識

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送り火は、ただ可燃物を燃やせばよいというものではありません。儀礼としての意味合いと安全性を担保するために、古くから定められた手順と道具が存在します。

送り火に必要な主道具は、以下の3点です。

  • 麻がら(おがら):皮を剥いだ麻の茎。清浄な植物とされ、折るとパキパキと心地よい音を立てて白く清らかな煙を立ち上らせます。
  • 焙烙(ほうろく):素焼きの平皿。熱に強く、地面や床を熱から守る役割を果たします。
  • 着火具および消火用の水:マッチやライターに加え、万が一の延焼に備えた水入りバケツや濡れ雑巾。

儀礼の具体的な手順は、まず麻がらを適度な長さ(10〜15センチ程度)に折り、焙烙の上に井桁(いげた)状や山型に組みます。焚く場所は、敷地の境界である「門口(かどぐち)」や「玄関の外側」が正式です。

ここで重要なのが「見送る方角と体の向き」です。13日の迎え火では「外から内(家の中)へ招き入れる」意識で立ちますが、16日の送り火では「家から外(あの世)へ向けて送り出す」意識を持ちます。焙烙を玄関の外に置き、家族は家を背にして外側を向き、立ち上る煙に手を合わせて深く合掌・一礼します。

なお、故人が亡くなってから四十九日を過ぎて初めて迎える「初盆(新盆)」の場合、通常の送り火に加えて特別な配慮が求められます。新盆では、故人の霊が初めて家に帰るため迷わないよう、家紋のない無地の「白紋天(しろもんてん・白提灯)」を飾る習わしがあります。この白提灯は昔、送り火の火で庭先などで燃やして処分されていましたが、現在では防火上の理由から、送り火で一部を少し炙る真似だけをして鎮火させた後、自治体の分別ルールに従って塩で清めて処分するか、菩提寺のお焚き上げに納める方法が推奨されています。

森 瞳
著者

森 瞳

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