日本のコリアンカルチャーを支える東西の2大拠点だが、その進化のベクトルには興味深い違いが見られる。東京・新大久保は、流行のサイクルが極めて早く、常に最新トレンドを取り入れ続ける実験場だ。ポップアップストアの入れ替わりは激しく、流行の兆しを見せたトレンドが数週間単位で街の表情を変えていく。
対照的に、大阪の鶴橋・生野エリアは、戦前から続く歴史的な市場文化と地域生活が色濃く残る。古いアーケード街の風情を残しながら、リノベーションされた町家風カフェや若手起業家によるクラフトビールバーが自然な形で溶け込んでいる。伝統を守りながら進化する鶴橋と、トレンドの最先端を走り続ける新大久保。この対比が、日本のコリアンカルチャー全体に厚みを与えている。