『美味しんぼ』の連載がスタートした1983年当時、栗田ゆう子は東西新聞社に入社したばかりの新入社員でした。作画を担当する花咲アキラ氏による栗田ゆう子の初期描写は、80年代特有のふんわりとしたパーマヘアにパッチリとした瞳、そして抜群のスタイルが特徴的です。
彼女が「エロ可愛い」と熱烈に支持される最大の理由は、あからさまな性描写ではなく、日常のふとした仕草やリアクションに宿る無自覚な色気と愛嬌のギャップにあります。山岡士郎の不躾な態度に頬を膨らませて怒る姿や、絶品料理を口にして恍惚の表情を浮かべるリアクションなど、感情表現の豊かさが読者の心を掴みました。
また、当時の青年漫画誌ならではのサービスカットとして、胸元の開いたオフィススタイルや、自宅でリラックスしたショートパンツ姿など、等身大の20代女性らしい健康的な肉体美が随所に散りばめられていました。知性と色気が絶妙なバランスで共存していたことこそ、栗田ゆう子がかわいい理由の根幹と言えます。