ランチメニューは、前菜とメインディッシュをそれぞれ選択するプリフィクススタイルを基本としています。主役である肉料理の力強さはもちろんのこと、セットとして提供される前菜や自家製パンに至るまで、一切の手抜きがありません。
オデリスドドディーヌのランチにおける評判を確固たるものにしているのは、メインに先立ってサーブされる前菜の完成度の高さです。季節のポタージュ、豚肉と鶏レバーのテリーヌ、あるいは彩り豊かなサラダなど、どれを選んでもビストロの前菜として単独で成立するクオリティとボリュームを備えています。特にポタージュは、素材の輪郭をくっきりと残しながら滑らかに裏漉しされており、濃厚なコクが胃袋を優しく刺激します。
メインの選択肢には、看板メニューである豚肉のローストに加え、皮目をパリッと香ばしく焼き上げた鶏もも肉のポワレや、市場から仕入れた鮮魚のローストなどが日替わり・週替わりで並びます。ソースは、フォン(出汁)をベースにマスタードの酸味やハーブの香りを効かせた重厚な仕立てで、バゲットで最後の一滴まで拭って食べたくなる調和を見せます。物価高騰が続く2026年現在の飲食市場においても、1,400円〜1,600円前後という価格設定を維持しており、提供される料理の価値を考えれば破格と評されるのも必然と言えます。