北海道ラーメンと聞けば、札幌の濃厚味噌、旭川の醤油、函館の塩という「三大ご当地ラーメン」を思い浮かべる方が大半かもしれません。しかし、その強固な勢力図に風穴を開け、道東発祥という異例の出自から全国区へと躍進した存在こそが弟子屈ラーメンです。
創業の地は、釧路や網走からも離れた人口7,000人足らずの川上郡弟子屈町。この自然豊かな極寒の地で生まれた一杯が、なぜこれほどまでに人を引きつけてやまないのか。その根底には、北海道の豊かなテロワール(風土)を丸ごと丼に凝縮するという明確なフィロソフィーが存在します。
公式発表資料によると、同店は節目の「20周年記念感謝祭」を経てさらなるブランド価値を確立。現在では道東の「弟子屈ラーメン 総本店」を聖地としつつ、北海道の玄関口である「弟子屈ラーメン 新千歳空港店」、そして札幌の激戦区である「弟子屈ラーメン 札幌ラーメン横丁店」など要所に拠点を展開しています。大手旅行サイト・トリップアドバイザーの集計データでは、札幌ラーメン横丁店が札幌市内6,509件の飲食店中第4位にランクイン(429件のレビューで評価4.7/5を獲得)するなど、インバウンドを含む世界中の旅行者から破格の支持を集めている事実が裏付けられています。
単なる観光地のブームにとどまらず、地元客から長年愛され続ける背景には、徹底した手仕事とスープへの妥協なき探求心があります。北海道屈指の透明度を誇る摩周湖水系の清冽な水を仕込み水に使い、道産豚骨を24時間以上かけてじっくりと炊き上げる。そこにオホーツクのホタテや特派の魚介エキスを掛け合わせることで、力強さと繊細さが同居する唯一無二の旨味を構築しているのです。