本丸跡の中心に鎮座する真田神社は、歴代の城主である真田氏・仙石氏・松平氏の霊を祀る神社であり、強運や勝運、学業成就のご利益を求める参拝客が絶えない。境内に入るとまず目を引くのが、真っ赤な色彩が印象的な巨大な「真田赤備えの兜」のオブジェだ。フォトスポットとしても人気が高く、旅の思い出を彩る。
社殿の傍らにひっそりと佇む「真田井戸」には、興味深い伝説が語り継がれている。この井戸の直径は約2メートル、深さは数メートルに及び、かつて城外の太郎山麓にある砦や隠れ家へと続く抜け道が掘られていたというのだ。敵に包囲された際にも兵糧や秘密の通信を絶やさなかったとされるこの遺構は、真田の徹底した防衛思想を今に伝える貴重なスポットである。