かつて看板女優の一人として一世を風靡したオスカープロモーションからの退社は、彼女の人生における最大の転換点であった。守られた環境を飛び出し、スケジュール管理から作品選びに至るまで自ら責任を持つ立場となったことで、日本の芸能界における彼女の立ち位置は大きく変化した。ビジネスとしての成功だけでなく、自分が本当に表現したいものは何なのかを問い直す旅が始まったのである。
独立直後は様々な推測や偏見の目に晒されることもあったが、彼女は言葉ではなく作品で答えを示し続けた。自身を客観的に見つめ直し、提示される仕事を受動的にこなすのではなく、能動的に表現の場を創出しようとする態度は、同年代の俳優にとっても一つの象徴的なモデルケースとなっている。