玄関の鍵が開いてから姿が見えなくなるまで、わずか数分。捜査関係者への取材によると、当時の現場周辺には激しい雨が降っており、視界は極めて悪かったという。目撃証言の少なさは、悪天候によって住民の外出が限られていたことも影響していた。
足取りの解明において焦点となったのは、自宅敷地から至近距離にあった用水路の水位と流速だ。「大人の足首程度の深さであっても、2歳児の体格では一度足を取られれば自力で立ち上がるのは困難を極める」。現場検証に関わった関係者は、当時の危険な状況をそう証言する。住宅と水路の境界に物理的な遮断物が乏しかった事実が、初動の段階から重視されていた。