国内のヘアケア産業は、ここ数年で劇的な構造変化を遂げた。かつて女性向けが主軸だったオイルトリートメント市場に、男性ユーザーが大量に流入している。牽引役となったのは、紛れもなくメンズグルーミングの進化と、SNSを通じたサロンカルチャーの発信だ。
原宿のストリートから圧倒的なトレンドを生み出し続けるOCEAN TOKYOの代表・高木琢也氏は、早くから「作り込みすぎない束感とナチュラルな毛流れ」の重要性を提示してきた。毛先のパサつきを抑えつつ、風になびくようなしなやかさを生み出すベースづくりにおいて、オイルは不可欠なピースとなっている。
サロン予約の指標となるホットペッパービューティーの検索データを見ても、オイルを使ったニュアンスヘアのオーダー率は右肩上がりを維持している。サロン専売品を手がける株式会社ミルボンなどの大手メーカーも、男性特有の皮脂量や髪の太さに最適化したフォーミュラを次々と投入。プロの現場とメーカーの開発力が共鳴し、メンズの髪質改善とデザインの幅を押し広げている。