ネット上のQ&AサイトやSNSでは、喫煙ルールに関する誤った解釈や危険なアドバイスが散見されます。特に多い誤解が「煙や臭いの少ない製品なら見逃されるのではないか」という安易な期待です。
JR各社の旅客営業規則において、新幹線加熱式タバコ電子タバコ(IQOS、Ploom TECH、glo等)の車内使用は紙巻タバコと全く同じ扱いであり、例外なく禁止されています。水蒸気であっても周囲の乗客に誤解や不安を与えるだけでなく、受動喫煙防止の観点から厳格に取り締まりが行われています。
なかでも重大なトラブルにつながるのが、「トイレでの隠れ喫煙」です。新幹線の化粧室には超高感度の煙感知器および熱感知器が設置されています。加熱式タバコやベイプのエアロゾルであっても感知器が反応し、非常警報が発報するケースが後を絶ちません。警報が作動すれば列車は緊急停止し、原因特定と安全確認のために数十分のダイヤ遅乱を招きます。鉄道営業法違反や威力業務妨害罪に問われ、多額の損害賠償を請求される事態にも発展しかねません。
また、こだま号特有の盲点として知られるのが「長時間停車中のホーム喫煙」です。こだま号は後続の「のぞみ」「ひかり」を退避するため、静岡駅や三河安城駅、西明石駅などで5分〜10分程度停車することがあります。かつてはこの時間を利用して新幹線停車駅喫煙所へ駆け込む乗客が一定数見られました。しかし、後述するように東海道新幹線区間ではホーム喫煙所自体が撤去されており、現在はこの手段を使うこと自体が不可能となっています。