シングルバトルにおけるねこだましは、相手の「きあいのタスキ」や特性「マルチスケイル」を削る定数ダメージ源としての側面が強い一方、ダブルバトルにおいては「試合の支配権を完全に掌握する戦術兵器」へと昇華します。公式大会や世界大会(WCS)の上位構築を見ても、パーティ内に最低1体はねこだまし使いが採用されているケースが過半数を占めます。
ダブルバトルで重宝される決定的な理由は、「数的有利の擬似的な創出」にあります。2対2で進行するダブルバトルにおいて、敵の脅威となるアタッカー1体をねこだましで完全にストップさせれば、そのターンは実質的に「2対1」の盤面が完成します。その隙に隣の味方が安全に「おいかぜ」や「トリックルーム」などの素早さ操作を展開したり、「つるぎのまい」「わるだくみ」といった積み技で決定力を高めたりすることが可能になります。
また、相手の「まもる」を強制的に誘発させる心理的圧力も強みです。ねこだましを嫌って相手が守った場合、隣のポケモンと集中攻撃を仕掛けてもう片方の敵を頭数から削るなど、行動選択の主導権を常に握り続けることができます。