ヘアアイロンのトラブルにおいて、プレートの熱と同じくらい致命的なのが電源コードの劣化です。多くの人が無意識にやってしまう「本体にコードをギチギチに巻き付ける行為」は、最も危険な悪習と言わざるを得ません。
製品の根元部分(ブッシュ)に強い負荷がかかり続けると、内部の銅線が数本ずつ断線していく「半断線」が発生します。半断線の状態に通電すると、細くなった導線部分に過度な電流が集中して異常発熱し、突然の火花や発火、火傷に至るケースが毎年多数発生しています。
事故を未然に防ぐ正しいヘアアイロンコードまとめ方は以下の3ステップです。
1. 根元にゆとりを持たせる:本体から出ている最初の5〜10センチは一切曲げず、負荷をかけない真っ直ぐな状態を保ちます。
2. 大きく輪を作って束ねる:コード同士を小さな円で固く縛るのではなく、手のひら大のゆったりとした円を描くように折り畳みます。
3. 専用バンドで留める:針金入りのビニールタイ(ねじりっこ)は局所的な圧迫を生むため避け、幅広のマジックテープ式バンドやシリコンバンドで優しくホールドします。
1000W前後の大きな電力を消費する器具だからこそ、コードの取り扱い一つで機器の寿命と住居の安全が大きく左右されます。