ネーザルハイフロー看護の極意|急変サインと設定根拠を現場目線で解剖

ネーザルハイフロー看護の極意|急変サインと設定根拠を現場目線で解剖

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ネーザルハイフローの第一適応は、急性低酸素性呼吸不全(いわゆるI型呼吸不全)です。急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の軽症〜中等症、重症肺炎、間質性肺炎の急性増悪、外科手術後の無気肺予防、抜管後の呼吸不全予防などで優れたエビデンスが確立されています。

一方で、知っておくべき絶対的禁忌および慎重投与基準は以下の通りです。

【絶対的禁忌】
1. 心停止・呼吸停止またはその切迫:直ちに気道確保と人工呼吸器管理が必要です。
2. 重篤な顔面外傷・鼻腔狭窄・解剖学的異常:適切なプロング装着および高流量送気が物理的に不可能です。
3. 未ドレナージの気胸:高流量による陽圧負荷が緊張性気胸を誘発・悪化させる危険があります。

【慎重投与・相対的禁忌(判断が分かれる境界線)】
・高度の高炭酸ガス血症を伴うII型呼吸不全(pH < 7.25):第一選択はNPPVまたは挿管管理です。NHFによる死腔ウォッシュアウト効果でCO2が低下する症例も報告されていますが、十分な換気補助圧をかけられないためアシドーシスが進行するリスクがあります。
・自力排痰が不能な意識障害:分泌物クリアランスが追いつかず、窒息を引き起こす恐れがあります。

適応の可否を見極める際は、「患者自身の自発呼吸努力が維持されているか」「気道分泌物を自己喀出できるか」の2点が決定打となります。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。