長年ネット上で囁かれてきた様々な疑惑について、現場取材の知見から誤解を是正すべきポイントがいくつか存在します。
第一に、「休憩中のタレントが豪華なロケバスで優雅にくつろいでいる」という噂の誤認です。実際に追跡取材や関係者の手記で明かされている実態は、冷房を効かせた車両内でのアイシング、足の裏の肉刺(マメ)の潰し作業、吐き気止めの服用など、野戦病院さながらの壮絶なメディカルケアです。優雅な休息どころか、極限の痛みに耐えながら再び立ち上がるための応急処置の場であり、そこを「不正の温床」と見做すのは現場の過酷さを完全に見誤っています。
第二に、「走行距離はすべて直線距離である」という思い込みです。番組側が発表する100kmという数字は、出発地点からゴール地点までの最短道路距離ではありません。警察の道路使用許可が下りるルート、歩行者用通路の幅、警備上の安全確保、中継車の電波中継が確保できる大通りなど、無数の制約をクリアするために zigzag(ジグザグ)に設定された総走行距離です。地図上の直線距離だけを測定して「距離の水増しだ」と断じるネット上の指摘は、道路行政や安全管理上の制約を度外視した批判と言えます。