保育ICT導入において現場が陥りがちな最大の誤解は、「コドモンを契約・導入すれば自動的に業務効率化が達成される」という思い込みです。現場取材を通じて判明した、失敗する園に共通する3つの盲点を提示します。
盲点1:紙とデジタルの二重管理を残してしまう
失敗する典型例は、コドモンに日誌を入力しながら、これまで通り紙の連絡帳や出席簿にも手書きで押印を続けるケースです。「念のため紙でも残そう」という保身の心理が、職員の作業量を1.5倍に膨らませる元凶となります。ICTを導入した瞬間、旧来の紙フローを断ち切る覚悟が経営陣に求められます。
盲点2:職員用マニュアルを印刷して放置する
「コドモン 職員用マニュアル」は公式から非常に詳細なPDFやヘルプページが提供されています。しかし、数百ページに及ぶマニュアルをバインダーに綴じて職員室に置くだけでは、誰一人として読みません。成功している園では、現場で頻繁に使う「欠席確認」「日誌入力」「個別連絡」の3工程だけに絞った1枚もののクイックガイドを自作し、端末の横に掲示しています。
盲点3:プライベート端末使用におけるセキュリティとルールの不透明さ
職員自身のスマートフォンに「職員アプリ」をインストールさせる場合、通信費の補助や業務時間外の通知制限(プッシュ通知のオフ設定)を園側がガイドラインとして明示していなければ、職員側は「私生活が監視・侵食されている」という不信感を抱きます。心理的安全性を担保する労務規定の整備が不可欠です。