フィールドでは予期せぬ突風や、テントとタープを連結させたい狭小サイトでの設営など、応用的なシチュエーションへの対応力が問われます。
風が強い日のタープ一人設営においては、平時の手順をそのまま適用すると幕体が吹き飛ばされる危険があります。強風時の鉄則は、「風上側のペグを先に打ち込み、タープの高さを極限まで下げること」です。メインポールの節を1本抜いて高さを150〜180cm程度に抑え、風を受け流す傾斜をつけます。また、ペグは30cm以上の鍛造ペグを用い、1つのループに対して2本をクロスさせて打ち込む「ダブルペグ」を風上側に施すことで、引き抜き耐力を通常の2倍以上に引き上げることが可能です。
キャンパーの憧れである小川張り一人でのやり方(テントの後方からタープを被せるように前方に張り出す設営法)も、専用のセッティングテープ(延長ベルト)を使えばソロで容易に完結します。
手順はシンプルです。テント後方にメインペグを打ち、延長ベルトをテントの棟(屋根)を跨ぐように前方に渡します。前方側のメインポールを通常通り二等辺三角形のロープで自立させた後、後方の延長ベルトにテンションをかけて接続するだけで、テントの出入り口に柱のない広大なリビングが一人で安全に構築できます。
さらに、ソロ野営で絶大な人気を誇るDDタープの簡単な一人張り方として知られる「Aフレーム」や「ダイヤモンド張り」なら、後方の角をあらかじめ地面にペグダウンしてからポール1本を中央に差し込むだけで立ち上がるため、風が吹く環境でも3分以内にシェルターが完成します。