ネット検索で「大阪 住んではいけない」と入力すると、特定の行政区が名指しされる背景には、主に大阪府警が発表する犯罪発生率最新データにおける順位が関係しています。統計上、大阪市中央区や北区、浪速区は常に上位へランクインしがちですが、この数字にはカラクリが存在します。
犯罪発生率は通常「区内の居住人口」で犯罪件数を割って算出されます。そのため、キタやミナミをはじめとする巨大繁華街を抱えるエリアは、昼間の流入人口や観光客、夜間の飲食店利用者が圧倒的に多く、分母となる住民基本台帳の人口が少ないため、計算上の発生率が跳ね上がってしまうのです。
大阪治安ランキングの数字だけを見て「中央区や浪速区は危険すぎる」と判断するのは早計です。凶悪犯罪が日常的に起きているわけではなく、その大半は繁華街での万引き、自転車盗難、酔客同士のトラブル。居住エリアが幹線道路から一本入った住宅街であれば、夜間でも街灯が多く、一人暮らしが快適に成立する場所も数多く存在します。