間脳の正確な位置を把握するには、脳の断面をイメージするのが近道です。間脳は大脳半球の真下、左右の大脳半球に挟み込まれるようにして頭蓋骨のほぼ中央に収まっています。重さは脳全体のわずか数パーセントに過ぎませんが、ここを損傷すると生命の維持そのものが危うくなります。
立体的な配置関係をテキストで図解すると、以下の構造になっています。
【大脳皮質(思考・運動・感覚の統合)】
↓
【大脳辺縁系(情動・本能記憶)】
↓
■ 間脳(左右の第3脳室を挟んで位置する)
├ 視床:間脳の背側(上部)の大半を占める卵円形の神経核群
└ 視床下部:視床の腹側(底部)にあるアーモンド大(約4g)の領域
↓(漏斗と呼ばれる細い茎で直結)
【下垂体】:頭蓋骨のくぼみ(トルコ鞍)に収まるホルモン分泌器官
↓
【中脳・橋・延髄(脳幹)】
視床下部はわずか約4グラム、小豆からアーモンド程度の極小サイズしかありません。しかし、この微小なスペースの中に体温、血圧、睡眠、水分量、摂食行動を監視する数十もの神経核が密集しており、全身の生体センサーが絶え間なく情報を送り届けています。