深海王が読者に与えた最大の衝撃は、環境によって戦闘能力が劇的に跳ね上がる特異な生態にありました。地上に出現した当初は、乾燥した大気によって本来の力が制限された「乾燥状態」にありましたが、それでもA級・B級のヒーローたちを一撃で薙ぎ払う膂力を誇っていました。
真の脅威が発揮されたのは、天候が雨へと変わった瞬間です。大気中の水分を体内に吸収した深海王は、筋繊維が爆発的に膨張し、凶悪な牙と巨躯を持つ「真の姿」へと変貌を遂げました。この深海王の雨による形態変化こそが、ヒーローたちを絶望の淵へ追い込む決定打となったのです。
最初に激突したS級ヒーローのぷりぷりプリズナーは、殺意を込めた連打技「エンジェルラッシュ」を叩き込みましたが、水分を得た深海王には致命傷を与えることすらできませんでした。逆に深海王は「連打とはこう打つものだ」と嘲笑い、圧倒的な暴力でS級ヒーローを完膚なきまでに叩きのめしています。
さらに、脅威の俊敏性を誇る音速のソニックとの交戦においても、乾燥状態ではソニックのスピードに翻弄されていたものの、雨が降り注ぐと同時に背後を一瞬で取るほどの神速を発揮。もしソニックが雨天時に武器を所持していなければ、その場で命を落としていた可能性すら示唆されています。