そもそもなぜ、これほど豪華なブロンズ像が熊本県内各地に設置されたのでしょうか。その出発点は、2016年4月に発生した熊本地震直後に、熊本市出身の作者・尾田栄一郎氏から寄せられた「必ず助けに行く」という直筆メッセージでした。
尾田氏はメッセージにとどまらず、復興のために総額8億円もの個人寄付を実施。これに対し、熊本県は多大な功績を讃えて尾田氏へ「県民栄誉賞」を授与しました。その際、「被災地復興の原動力となる恒久的なシンボルをつくろう」という両者の強い想いが結実したのが熊本復興プロジェクト尾田栄一郎連携事業です。
各キャラクターの配置先は適当に選ばれたわけではありません。「倒壊した給食センターを助けるサンジ(料理)」「被害を受けた動植物園を元気づけるチョッパー(医師)」「寸断された鉄道の復興を応援するフランキー(船大工)」など、被災自治体の課題や復興テーマとキャラクターの役割が見事にリンクしています。像を巡る旅自体が、復興の足跡と熊本の力強さに触れる体験となっています。