医療機関の現場取材やSNS、知恵袋などの患者コミュニティを分析すると、「どちらを受診すべきか迷い、数か月放置してしまった」「最初のクリニック選びを誤り、複数の病院をたらい回しにされた」という生々しい声が散見されます。
特に目立つのが、「手の震えを年齢による衰えと思い込んで放置していたが、脳神経内科を受診したら初期のパーキンソン病だった」「慢性的な頭痛で市販の鎮痛薬を乱用していたが、脳神経外科でMRIを撮ったら未破裂脳動脈瘤が見つかった」という実例です。多くの患者が「外科は手術する場所だから自分には大げさすぎる」「内科ならどこでも同じだろう」という固定観念にとらわれ、専門科へのアクセスを遅らせてしまっています。
大学病院や総合病院の現場医師からは、「受診科に迷う場合は、地域の『脳神経外科クリニック』または『脳神経内科クリニック』のどちらでも良いので、まずMRIを完備した頭部専門のクリニックを受診してほしい」という意見が一致して聞かれます。現代の地域医療連携システムでは、外科を受診して内科的疾患が見つかれば速やかに紹介状が発行され、逆もまた然りであるため、最も避けるべきは「迷った末に受診自体を先延ばしにすること」です。