赤ちゃんがキャリア内で埋もれてしまう最大の原因は、装着位置の低さとストラップの緩みにあります。腰ベルトを骨盤に近い低い位置で固定してしまうと、赤ちゃんの座面が下がりすぎ、保護者の胸元ではなく腹部付近に体が位置してしまいます。その結果、大人の体に押しつぶされるような姿勢になり、顔が生地の中に埋没してしまうのです。
また、新生児期特有の身体的特徴も関係しています。首がすわる前の赤ちゃんは自力で頭部を支えられません。背中が伸びきった状態で固定されたり、シート幅が赤ちゃんの股関節の開口幅に合っていなかったりすると、体が底へ底へと落ち込んでいきます。体幹が安定しないまま生地に沈み込む現象は、構造的な不具合ではなく、初期調整のミスから生まれるケースが過半数を占めています。