『ドラゴンボール超』の「宇宙サバイバル編」で再登場を果たした際、最もネット上を騒然とさせたのが「人造人間17号の戦闘力はなぜここまでインフレしたのか」という疑問でした。セル編当時の17号は、人造人間16号や第一形態のセルと同等レベルであり、超サイヤ人第2段階のベジータには遠く及ばない実力でした。しかし再登場時には、神の気を纏った超サイヤ人ブルーの孫悟空と互角の攻防を繰り広げるまでの超絶進化を遂げていたのです。
この驚異的なパワーアップには、作中描写および公式設定に基づく明確な3つの構造的理由が存在します。
- 永久エネルギー炉による「疲労ゼロ」の反復鍛錬:17号の最大のアドバンテージは、体内に組み込まれた永久エネルギー炉です。通常の格闘家は筋肉の疲労や気(スタミナ)の枯渇によって修行限界を迎えますが、17号にはスタミナ切れが存在しません。極限状態のトレーニングを24時間365日、一切の疲労なく継続できたことが基礎スペックの飛躍的向上につながりました。
- 孤島でのセルジュニアたちとの実戦訓練:漫画版『ドラゴンボール超』で補完された重要エピソードとして、セルゲーム時に悟飯によって倒されたはずの「セルジュニア」が核から再生・生存し、島に生息していた事実が判明しています。17号は保護官としての任務の傍ら、超サイヤ人レベルの戦闘力を持つ複数のセルジュニアたちを手懐け、長年にわたり命がけの実戦スパーリングを繰り返していました。
- 人間ベースの伸びしろ(サイボーグ特有の潜在能力):完全な機械ではなく有機体ベースであるため、精神的成長や自発的トレーニングによって限界を突破できる余地が元々備わっていました。
無駄なエネルギー放出を抑え、的確に急所を突く洗練されたバトルスタイルは、単なる数値上の戦闘力アップにとどまらず、歴戦の猛者たちをも唸らせる「戦術的強さ」へと昇華されていたのです。