英語圏のみならず、世界中のあらゆる地域において、てんとう虫は「幸運を運ぶ生き物(bringer of good luck)」として愛されています。そのスピリチュアルな背景と民間伝承には、以下のような共通したメッセージが存在します。
1. 体に止まると願いが叶う・病が去る
欧米の民間伝承では、てんとう虫が手や衣服に止まった際、飛び立つまでの秒数や斑点の数だけ月日が経つと願いが叶う、あるいは病気や災厄を持ち去ってくれると信じられています。決して無理に追い払ったり殺したりしてはならず、自然に飛び立つのを見届けるのが作法とされています。
2. 恋愛運の上昇と結婚の予兆
未婚の女性の手に止まったてんとう虫が飛び去った方角から「将来の結婚相手がやってくる」というロマンチックな言い伝えもあります。手のひらを歩いた場合、その歩数で結婚までの年数を占う風習も中欧・北欧の一部に残されています。
3. 日本の「天道虫」との驚くべき文化的共鳴
興味深いことに、日本語の「てんとう虫」という名前も、枝の先まで登ると太陽(お天道様)に向かって迷わず飛び立つ習性から「天道虫」と名付けられました。西洋では「キリスト教の天(神・聖母マリア)」と結びつき、東洋では「太陽神・天道」と結びついたてんとう虫は、洋の東西を問わず天界からの使者として敬われてきた稀有な存在なのです。