主役不在という未曾有の危機に直面した劇場版『くたばれ!ノストラダムス』制作陣が白羽の矢を立てたのが、当時「ものまね四天王」としてテレビで山田のルパンを完コピしていた栗田貫一でした。
オファーを受けた栗田は当初、「モノマネと本物の芝居は全く別物。自分には荷が重すぎる」と固辞し続けました。しかし、山田の盟友であった納谷悟朗や小林清志らレギュラー陣から「康雄のために力を貸してくれ。俺たちが支えるから」と熱心な説得を受け、山田の魂を受け継ぐ覚悟を決めて代役を引き受けます。
プレッシャーに押しつぶされそうになりながら挑んだ現場で、栗田は一音一音に魂を込め、見事に映画を完成させました。当初は臨時措置の代役と見られていたものの、作品の成功と関係者の後押しにより、栗田は正式な2代目ルパン三世として襲名。その後、30年以上にわたり山田への敬意を胸にルパンを演じ続け、現在では独自の命を吹き込んだ正統後継者としてファンから深く支持されています。