電車が駅に到着したら、加害者の手首を掴んだまま一緒にホームへ降り、そのまま駅員室(事務室)へ向かいます。この際、加害者が急に暴れたり線路へ逃走したりするリスクがあるため、「周囲の乗客に協力を求め、一緒に駅員室までついてきてもらう」ことが極めて大切です。
刑事訴訟法第213条において、現行犯人は警察官でなくても誰でも逮捕できると規定されています(私人逮捕)。現行犯逮捕の要件を満たすためには、「現に罪を行い、または行い終わった直後であること」が明白でなければなりません。犯行直後にその場で身柄を押さえることが法的に最も確実な手段です。
犯行の立証には証拠の残し方が決定的な鍵を握ります。警察が到着するまで、以下のポイントを意識してください。
・加害者の指先や自身の衣服に触らない:指頭から衣服の繊維片やDNAが検出されるため、証拠の汚損を防ぎます。
・乗車位置・時間の記録:乗っていた路線名、車両番号(ドア付近に記載された4〜5桁の数字)、乗車位置(例:〇号車〇番ドア)をメモに残します。
・防犯カメラ位置の確認:犯行が行われたエリアが車内防犯カメラの撮影範囲内であったかを覚えておきます。