現在でこそ希代の音楽家として知られる彼ですが、表現の原点は音楽よりも「絵」や「漫画」でした。小・中学生時代には漫画家になることを本気で志しており、宮崎駿監督のアニメーション作品や、冨樫義博の『HUNTER×HUNTER』、松本大洋の『ピンポン』、岸本斉史の『NARUTO』といった名作から強い影響を受けています。
10代の頃にはWEB上に自作の漫画やイラストを投稿する活動も行っており、架空のキャラクターやダークなストーリーテリングを視覚的に構築する訓練を重ねていました。米津玄師が描くイラストには、1枚の絵の中に前後の時間軸やキャラクターの感情が濃密に凝縮されていますが、これは漫画家を志して培った物語構成力がそのまま反映されている証拠です。