村野でカフェ開業が急増する理由とは?貸店舗相場と居抜きの罠を徹底解剖

村野でカフェ開業が急増する理由とは?貸店舗相場と居抜きの罠を徹底解剖

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数字上のメリットが際立つ一方で、実際の集客状況や地域住民の熱量はどうなのでしょうか。現地でのフィールドワークおよび近隣住民、既存カフェの来店客に対する聞き取り調査を実施しました。

村野駅の改札を出ると、駅前広場のような大規模な商業空間はなく、府道7号線や府道18号線へと続く生活道路が網の目のように伸びています。派手な人通りこそありませんが、朝夕は通勤・通学客の確固たる流れがあり、日中は自転車で行き交う子育て世代や高齢者の姿が目立ちます。

地域住民のSNS投稿や口コミを分析すると、共通して見られるのは「ゆったり過ごせる場所の渇望」です。「枚方T-SITEや駅前カフェは平日でも混み合っていて落ち着かない」「近所に美味しいコーヒーとスコーンをテイクアウトできる店ができて本当に助かっている」といった声が多数確認できます。都心部のカフェが「作業場所」や「短時間の時間調整」として消費されがちなのに対し、村野のような住宅近接立地では、「店主との心地よい距離感」「日常からのエスケープ空間」としての価値が強く求められています。

ただし、現場取材では厳しい現実も浮き彫りになりました。近隣でかつて別の飲食店を営んでいた元店主は、自嘲気味にこう語っています。
「村野は車社会の一面も強い。駐車場が1台分もない店舗だと、雨の日の平日は客足がピタリと止まる。ふらっと入る一見客はほとんど期待できないから、最初の3ヶ月で近所の常連さんを何人掴めるかが全てだった」
通りすがり客に依存するビジネスモデルは、このエリアでは一切通用しないという冷徹な事実を物語っています。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。