初出当時の世論は、決して好意的な声ばかりではなかった。新聞のコラムやTVのワイドショーでは「過激すぎる」「商業主義の極み」といった厳しい批判が巻き起こり、世間の意見は真っ二つに割れた。表現の自由と猥褻性の境界線をめぐる議論は、法的・社会的な波紋を広げ続けた。
しかし、時が流れるにつれて評価の変遷が起こる。時代の喧騒が去った後、手元に残された写真群が静かに語りかけてきたのは、その時代にしか存在し得なかった奇跡的な空気感と高い芸術性だった。かつて「忌避すべきもの」とされた表現は、現在では歴史的カルチャーアーカイブとしての重みを増し、美の探求が生み出した偉大な足跡として受け止められている。