練紅覇の戦闘能力の真骨頂は、第14迷宮の主である魔神「レラジェ」の力にあります。レラジェは力属性を司る女性の魔神であり、紅覇が所持する金属器「如意練刀(にょいれんとう)」に宿っています。
如意練刀の最大の特徴は、紅覇の意のままに刃の形状と質量を瞬時に変形・超巨大化させられる点です。普段は身の丈ほどの大刀ですが、振るう瞬間に巨大な鉄塊のようなサイズへと膨張し、敵の防壁や軍勢ごと一撃で叩き潰します。華奢な腕からは想像もつかない質量攻撃を可能にするこの武器は、小柄な紅覇の敏捷性と相まって敵軍に壊滅的な打撃を与えます。
全身魔装を纏った練紅覇は、髪が巨大な二対のハンマーのような形状へと変化し、漆黒と重厚な装飾を帯びた戦闘形態へと変貌します。この状態で放たれる極大魔法「如意練鎚(レラゾ・マドラーガ)」は、空間そのものに超高圧の力魔法を叩き込み、広範囲の敵を一瞬で圧殺・粉砕する絶大な破壊力を誇ります。
マグノシュタット戦線において、魔導兵器の猛攻によって自軍の従者たちが次々と傷つき倒れていくなか、自ら盾となって血塗れになりながら全身魔装で立ち向かった紅覇の姿は、読者に強い衝撃と感動を与えました。ここで駆けつけたアラジンとの共闘は、物語全体のターニングポイントとなる名シーンの一つです。