京都を代表する名所が見せる早朝の顔は、あまりにもドラマチックだ。とりわけ特別な意味を持つのが、年の始まりを告げる初日の出の瞬間である。
清水寺の舞台に立ち、東の空を仰ぐ。山背から差し込む最初の光線が、国宝の本堂や三重塔を朱色に染め上げる光景は神々しい。眼下に広がる街並みが夜明けとともに目を覚まし、静寂から光の世界へと移り変わる様は圧巻だ。
一方、西の拠点である嵐山の渡月橋へ目を向けると、全く異なる趣が広がる。桂川の川面に漂う朝靄と、朝日に照らされる嵐山のグラデーション。橋の上で風を感じながら眺める日の出は、まるで水墨画に命が吹き込まれる瞬間に立ち会っているかのようだ。