吉原の花街に「蕨姫花魁(わらびひめおいらん)」として潜伏していた堕姫。その美貌は人間を惑わす完璧な盾であり、同時に欲望と残虐性を覆い隠す仮面でもあった。『週刊少年ジャンプ』(集英社)での原作連載時、著者・吾峠呼世晴が描いた彼女のビジュアルは、重厚なダーク・ファンタジーの世界観に妖艶な色彩をもたらした。
彼女の能力である血鬼術は、自らの身体から伸びる「帯」を自在に操り、人間を体内に閉じ込めたり、刃物以上の切れ味で肉体を切り裂いたりするものだ。優雅でありながら極めて攻撃的なこの戦術は、鬼殺隊の音柱・宇髄天元や主人公の竈門炭治郎らをギリギリの死闘へと追い詰めた。